JAWS-UG SRE支部の軌跡を辿ってみる
本記事は SRE Advent Calendar 2022 16日目のエントリーです🎄🎅🎁
昨日は、北浦(@kitta0108)さんのJAWSとNRUGのSRE支部を設立した思い出でした。
そんな流れもあって、今日はJAWS-UG SRE支部の軌跡を振り返りたいなと思います。 完全にただの個人的なポエムになりますが、SRE支部ってどんなことしてるのだろう?とか、あるいはコミュニティ活動に参加することに興味がある人など、何か参考になれば幸いです。
はじまり
私にとってのSRE支部のはじまりは、第一回目開催にてLTしたところから始まります! (JAWS-UG SRE支部設立のきっかけなど、これ以前のエピソード0な情報は、是非昨日の北浦氏のブログを見てほしいです)
きっかけは、あんどぅ(@integrated1453)さんに後押し頂いたところから始まり、当日はビクビクしながらも勇気を出して登壇したの覚えてます。
尚、そのときの私の登壇資料はこちらですので、興味あれば是非🙌
※SREについてSRE本などの学術的な知識ですらままならない状態の頃の自分でしたが、それでもこれからSREを初める人などの方に参考になれば幸いです。
また振り返れば、あんどぅさんとは、このやり取りのほんの少し前にスタディサプリさんのSRE meetup系イベントで知り合い現在に至ります。 このときも勇気を出して、懇親会に参加してみて、同じく参加されていたあんどぅさんと、また主催側の皆さんに仲良くしてもらったのですが、これはもう去年の話なのかとか思うと、本当にnostalgicです....!
そして、第一回目がおわり、日常が戻ってきたころ、 同じくLTをされたみのるん(@minorun365)さんが、SRE支部へのjoinを志望しているのを見て、ここでも勇気を出して自分も乗っかりました。 ここでの勇気は、当方、社会人大学生の手前、時間や体力の制約から、コミュニティ活動を続けられるか不安がありましたが、本当にやって良かったと思っております。
コミュニティ活動に興味を持っているが同じように悩んでる方は、是非、アグレッシヴな姿勢を取って貰えたらと思うのと、また本ブログが参考となれば嬉しいです。
さて、自分語りはこの辺として、実際にSRE支部にjoinしてからの活動を振り返りたいと思います。
JAWS-UG SRE #2 ~「突撃! となりのSRE」~
この回は「突撃! となりのSRE」をキャッチコピーに、よその会社のSREはどのような取り組みをしているのかみんなで覗こうという趣旨でした。 結果、豪華なゲストによるLTとパネルディスカッションによる意見交換は大きな反響を呼びました!
そして、Lambda負債というバズワードを生んだ回でもあって、大いに盛り上がりを見せました!
ただバズリすぎて?!(twitterとかでLambda負債という言葉を見かけるようになりました)、ひょっとしたら一部の方には、Lambda=負債という風に思われてるかもしれないので、ちょっとついでに語りたいなと。
まずランタイムのEOL対応をしなければならないのは、Lambdaに限った話ではなく(確かにこの界隈はNode.jsが好まれるので、毎年秋にupdateやりがちで頻度高めですが)。そしてコードを書く以上バグを生み出す可能性を気にしなければならないので、ならLambdaかマネージド・サービスの選択なら、マネージドを使うメリットが注目されがちですよね。という発想があるのかと思います。
そしてLambdaに対して、CI/CDやローカル環境の整備などが必要な場合、この界隈はコンテナ周りの技術に比べて知見も事例も少ないから、属人化や無人化などなりがちで運用面で苦労するよねというところですかね。
簡易的なETLやChatOps、AWS上でのAPIコールなどを利用したイベント駆動でのアプリケーション開発では主役である(と思ってます)Lambdaですが、確かにFargateとLambdaって何が違うの? Fargateで良くね?などの意見があったり、SAMなどのエコシステムもCDK,Terraformほど知名度は高くないのかもしれません。
ただreInvent2022では、Lambda周りのupdateも激しかったこと*1もあり、来年こそはサーバーレス元年となり、もう少し脚光を浴びてほしいなと思ってます!
と、Lambdaの話が長くなりましたが、この回は一つの言葉を取っても、みんなが色んな議論を重ねた親しみある回になってます! 是非見て頂けたらと思います。
JAWS-UG SRE #3 ~ これってSREなの? LT大会 ~
この回のテーマは、「これってSREなの? LT大会」です。 多くの方が登壇してくださり、大いに盛り上がりを見せました!
因みにこの回のテーマの由来ですが、前回ゲスト様がSRE界隈で活躍されてる会社様のマネージャー層という中々インパクトが強かった為、 もう少しlightな、リラックスして聞けるような回を目指したくこのようなタイトルにしました。 が、この回も多くの方がハイライトを作り、見応えしかない回となりました!
この回でのバズワードはやっぱり、EBS破産 ですかね...!
Cloud9を使いすぎて、EBS料金がえらいことになったという話でしたが、あるあるなのか多くの共感を生みましたね!
因みにtwitterで調べたら、2014年にこの言葉があったようで、わりと昔からあるあるのようですね(笑)
その他にも、AWS Chatbotを使ってchatOps化した話や、ポストモーテムに取り組んだ気付きなどなど、SREsの皆様の現場での事例を感じ取れる興味深い内容となってます。 前回が、組織の話にフォーカスした大枠の話が濃かった分、ここでの現場レベルでの一つのタスクを取り上げたような事例は本当に参考になると思いますので、是非ご視聴頂けたらと思います!
追伸: 個人的な地味に料金が高くなってしまうあるあるは、NAT gatewayですかね。 起動/停止制御が出来ないことが個人的な苦手な部分でして、局所的な使い方をする場合はNATインスタンスの利用に私は積極的です。使いたいときだけであれば、メンテナンスなどの運用負荷もある程度リラックスして身構えることが出来ますのでオススメです。
JAWS-UG SRE #4 ~ 高負荷対策祭り ~
今回はかなりテーマを絞ってますね! みんなが高負荷対策どうやってるか? という観点で、今回も豪華なゲストが喋ってくれました!
セッション枠として、LOWYAさんにおける高負荷対策ということで、GraphQL cachingの事例についてお話頂いてます。 GraphQLとCloudFrontの相性の悪さを乗り越えて、cacheさせた事例、ProtoTyping Programを使ってみた体験など、かなり貴重な体験話です。
因みに私もGraphQLは使っておりますが、レイテンシや高負荷に対する可観測性の確保など、ちょっと苦労してます。 Datadog APMでモニタリングしており、メトリクスは確保しているのですが、queryの中身まではシュッと見ることが出来ず、どのリゾルバが戦犯だったのか確認の初動が遅れがちです。来年取り組みたいなと思いました。
そして、LT側も素晴らしいですね。LTの皆さんスライドが面白かったり、デザインオシャレだったり... どの事例も苦労と成功体験が詰まっており、SREsの腕の見せ所が光ってました! Producer-Consumer や、メディア系サービスにおけるサーバーレスアーキテクチャのデザパタの知見が深く、オススメです。
そして今回のバズワードは、kusodeka_table ですね。 もうみんな狙ってやってるんじゃないか?と思うくらい、キャッチーな一発をブチ込んできますねw 調整パワーやら、セルフ暖気など、相変わらず名詞2つ繋げた造語が飛び交ってました...!
ただ一番ウケたのは、やっぱkusodekaでして、BIが重いクエリ投げて、メインサービスが挙動不審になるは、あるあるすぎて! またキャッチーなスライドの力もあって大ウケでしたね!
kusodekaに対してどう向き合っていくか、みんなの想いがあってこそ、共感が生まれたバズワードではないでしょうかw
JAWS-UG SRE #5's just around the corner!
はい、ここで宣伝です! 次回#5は、 2023年1月27日(金)になります!!!!!!!!!!!!!!
テーマはコスト回ということにして、円安と戦うSREs達と和気あいあいと盛り上がれたらと思ってます。 本ブログでも、触れておりますが、きっとEBSやNATなど、気付くとかさむ料金に苦しんでる方なども多いのでは無いでしょうか。 また今回の円安でコストカットに取り組でる方などの登壇もお待ちしておりますので、興味ある方は是非conpassの方でJAWS-UG SRE支部に参加頂き、 公開されるのをお待ち頂けたらと思ってます!(年内には公開出来ると思ってます)
因みに初のオンサイト開催(とおそらくオンラインも)となりますので、少し緊張してますが、 次回はどんなバズワードが生まれるのでしょうか?? 乞うご期待です!!!!!
まとめ
と、SRE支部の取り組みを振り返ってきました!!
冒頭の通り、社会人大学生でありながら、コミュニティ活動をすることに対して大変なのではないか?という不安もありましたが、 結果として本当に良かったと思っております。
今年活動していく中で思ったことでもあるのですが、毎週のSRE支部の定例が今年一番楽しい時間の一つでした! 社会人大学生というのは、限られた時間の中で学業にコミットしなければならず、しんどい日も多いです。 computer scienceを勉強することは楽しいですが、仕事で脳のリソースを使い切って疲れてる日も、あるいは気分が乗らなくても、 締切を守るべくやらないといけない日も多々あります。
そんなとき、和気あいあいと仲間と集まり、日々のSREsとしての活動を話せる時間は本当にpreciousな場です。 お互いに刺激を受けたり、ときには修学旅行の消灯後みたいなテンションで恋バナをしたり(独身の私の浮いた話に皆さん付き合ってくれました😇)、 仕事で味わったぴえん🥺な話をしたり、思えば、私にとってのSREとしての活動の中心はここでした!
来年もSRE支部の活動とそれを糧に、諸々更なる飛躍を進めます。
最後に
因みにSRE支部の見どころは、懇親会だと自分は感じてます。 登壇された方や、視聴された皆さんとパブリックな場では話にくいようなprivateな話なども語ったり、活発に交流しております。
懇親会に参加するというのは中々ハードルが高そうに感じる(実際、自分も知り合いの居ない勉強会で懇親会は、参加した先の展開が読めないのでちょっと緊張があります)と思います。
なので、ちょっと簡単に我々が普段どういう懇親会を開催しているか紹介しますと、ZoomのシャッフルMTGを使い、4~5人程度のグループに分けて、20分程度のスパンでシャッフルするようにして親睦を高めております。 これは、シャッフルのタイミングでおいとまする事もできて、途中退場などもやりやすくて良いやり方なんじゃないかなと思ってます!
なので、是非皆さん参加して頂けたら嬉しいです!
※これまでonline onlyでしたが、今後はオンサイトでの開催もしていくので、オンサイト版も是非楽しみにしてもらえたらと思ってます!